新大谷川水門開閉装置高速化工事
地震津波対策として、全国的に既設水門の高速化対策が進められております。
豊国工業は、この更新工事に適応できる2M2D形式開閉装置の高速化システムを開発しました。
本工事は地震・津波対策のための開閉装置の取替・改造を行い、高速化(水門が閉まる速度を早くする)を図るものです。 開閉装置は”最新技術”を使った機械に更新し、更なる安全・安心な地域づくりに貢献します。
新大谷川水門
【施工内容】
設備名 | 機械名 | 施工数量 | 施工内容 |
水門設備 | 開閉装置 | 1門分 | 急降下装置付きの新型開閉装置への更新 |
操作制御設備 | 機側操作盤等 | 1面 | 移設・改造 |
遠方操作卓 | 1面 | 改造(H26.2.1 追加工事) | |
電気工事 | 1式 | 上記に伴う電気工事 | |
土木工事 | 1式 | 上記に伴う土木工事 |
【工事状況】
<着手前>
全景: 3門のうち真ん中の水門の開閉装置を高速化タイプへ更新します。4つある操作室のうち、真ん中の2つに本水門の開閉装置がそれぞれ設置されています。 |
操作室内(右岸側):既設ドラム(写真奥側に見える黒い筒状のもの)は流用し、残りは1式取替えます。 |
電気工事: 水門の動力となる電気を送るケーブルの取替も今回行います。水門の裏側にある橋(新大谷橋)の端部へ電気配管を這わせて堤防裏の操作室まで配管工事を行い、その中にケーブルを入れていきます。 本工事ではまず、この電気工事からスタートします。 |
<施工状況[電気工事]>
既設ケーブルの撤去状況です。様々なケーブルの中から該当ケーブルのみを撤去していきます。非常に狭い環境での作業です。 |
新大谷橋の橋下端部へ電気配管を設置している状況です。最大で10本が直列に並びます。 |
橋下端部の配管設置が完了しました。ここから橋下を横断させて、操作室内へと続いていきます。 |
<施工状況[撤去]>
既設開閉装置を撤去していきます。細かく解体して搬出します。 |
操作室下の歩道上へ撤去した開閉機を一旦吊り降ろし、台車で運搬していきます。 |
既設開閉機の撤去が完了しました。次の工程は新規開閉機の基礎金物を設置するため、コンクリートをハツリます。。 |
<施工状況[ハツリ]>
ハツリ状況です。電気配管などが埋設されているため、慎重に施工していきます。 |
ハツリ作業が完了しました。この中に新規開閉機の基礎金物を設置していきます。 |
<施工状況[鉄筋探査]>
基礎金物(アンカーボルト)施工の前に、さらに下にある埋設物(鉄筋や電気配管)の位置を、鉄筋探査機により調査していきます。 |
<施工状況[輸送]>
新規開閉機が到着しました。高速化機能を備えているため、既設開閉機よりも一回り大きくなっています。 |
<施工状況[据付]>
操作室内への引込み状況です。室内に組んだ門構により引込んでいきます。 |
開閉機設置完了 |